Ep.223
洋食文化が花開いた三重県の県庁所在地・津。(Ep.214参照)
“津の洋食三軒”と呼ばれる一つが「中津軒」である。
津市中央にある中津軒の創業は1911年。
お店のHP には、
「明治44年に中津軒初代 中田豊麿が妻の郷里、三重県津市に創業。創業当時は洋食そのものが人々にまだ馴染みがなく、カツレツ、ソテーを食べたお客様が料理の価値や値段を決めていた時代もあった」
とある。
そんな同店の看板メニューは「特別料理メアベア」
そんな料理名聞いたことない..
のは私だけではないはずだ。
Wikipediaには「ミヤビヤ」の項で記載があった。
「東海地方のレストランなどで提供される」
「ドミグラスソースで鶏肉などを煮込んだ料理」
とのこと。ただしお店によって異なるようだ。
中津軒のHPによると、
「『特別料理 メアベア』は東海地方の数店舗にだけ残るメニューで名前の由来や歴史など未だに解明されていない謎の多い料理であり時代を超えて今尚繋がっている」
とのことだ。
さっそく中津軒に行って食してみよう。
楕円形のお皿に載ってでてきたメアベア。
上に半熟目玉焼きが載っているのが目を引く。
食べてみる。
予想通り、美味しい。
美味しい、のだが当然という気もする。
これは不味くなり得ないんじゃないか、とも。
なにしろデミグラスソースに肉だ。
もちろんこのメニューの着想に至ったことがすごいのだけれど..
そんなメアベアを家で作ってみよう。
レシピはローカル雑誌「NAGI」の 23年春号「まちの洋食屋さん」特集号の記事を参考にした。
それによると中津軒のメアベアは3種類の肉を使うのが特徴だそうだ。
美味しい。
にんにくの香ばしさがかなり効いている。スライスしてオリーブオイルで揚げる作業をサボらなかったおかげだ。
玉ねぎも食べ応えがあっていい。しんなりするまで炒め過ぎなかったのが良かった。
中津軒の「特別料理メアベア」はきっと、これからもファンを増やしていくことだろう。
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津 Tsu, How beautiful this city is! “Meyarbeyar” by Nakatsuken
Ep.223
A special cuisine “Meyarbeyar” ,which is passed down Tokai region is mysterious one.
It’s made of Demi-glace sauce and several meats, but nobody can define it, therefore each restaurants serve own receipt.
Nakatsuken is one of them. This 1911 established classical yoshoku restaurant of Tsu expresses Demi-glace sauce, beef, pork chicken and “half-boiled egg on it”!
Wow, it must be delicious!
https://usagism2000.theshop.jp/items/71917354